昨年、膀胱ガンで膀胱の摘出手術をして人工膀胱
になった父ですが、残念ながら亡くなりました。
ガンのほうは取りきれて転移も認められなかった
し、人工膀胱の尿袋の扱いも入院中にマスター
していたので、退院後もスムーズに普通の生活
に戻れつつありました。
先月は、一緒にちょっと出かけてご飯を食べる
なんてことも出来ていたので、暖かくなるにつれ
自分でマイペースに生活していました。
今月22日に電話をしたところ応答がなかったのです
が、父は固定電話をやめて携帯オンリーにしていた
ものの、買い物に行く際に携帯を置いて出かけちゃう
ようなところがあったので、あまり心配もせず、翌朝
に電話してみました。
が、その日も出ない。
さすがに調子でも崩しているのか、と心配になって
様子を見に行ったところ、鍵がかかっています。
合鍵は持っていないので、チャイムを数回鳴らして
さらに声もかけてみましたが反応なし。
ちょっとした買い物にも車で行く父なのに、駐車場
に車はあるし・・・・。
そこでベランダ側から部屋の様子を見たら、足が見え
ました。
寝ているのか、倒れているのか判断出来ないものの
足が動く様子がない。
1階の部屋なので、ベランダの柵をつかんでよじ登れ
ば何とかんるだろうと、ベランダから登り、網戸になって
いて窓は開いていたのでそこから部屋に入りました。
「お父さん、お父さん、どうしたの?」
部屋の中ほどに、両手を胸にのせて、昼寝でも
しているようにあおむけになっている父。
声をかけてもいっさい反応がないため、顔の前に手を
やってみても、呼吸している気配はなし。
胸にのせられた手にそっと触れてみたら、冷たい。
すぐに110番通報をしました。
念のため救急車も来てくれましたが、延命措置が
出来る段階はとおに過ぎていたため、警察の検案
(遺体を確認して、死亡原因を医学的に確認すること)
となりました。
そう、病院で24時間以内に診てもらっていないと
自宅で亡くなった場合は「変死」扱いになってしまう
ためです。
部屋の状況をから、あきらかに争った形跡もなく、
盗まれたものもなく、病死というか自然死ということで
解剖はしなくてすみましたが、父の遺体の側で、同じ
事を何度も何度も聞かれるという、あまりしたくない
経験ではありました。
何だか、頭のどこかで冷静に
ーああ、これが遺族がよく怒るっていう、警察やら
鑑識の人やらが何度も同じことを聞いたり、犯人
扱いするって事なんだなぁー
なんて考えていました。
あまりにもビックリして、逆に冷静になってしまった
ようでした。
1時間ほどで検案がすんで(この間は家族は入れない
ので待機)死亡原因がわかりました。
もともと心臓が少し弱っていたのですが、全く苦しんだ
様子もなく、眠ったまま逝ってしまったようで
死亡原因としては「虚血性心疾患」(推定)。
亡くなったのは、21日ぐらいだそうでした。
近所の人が、18日に買い物に行って帰ってくる姿を
見ていて、19日までの買い物レシートもあったので
亡くなる直前まで、元気だったようです。
多分「心室細動」という、心臓がうまく動けなくなって
血液を全身に送れなくなるという事態になって、これに
なると数秒(5秒とか短い時間で)で目の前が暗くなって
(いわゆる失神。ブラックアウト)そのまま亡くなって
しまったケースだそうです。
起きている時になったら、倒れちゃうので、たぶん
亡くなっている様子からみて、ちょっと横になるつもり
で寝て、そのまま亡くなったようでした。
見つけたとき、本当に眠っているみたいだったので
全く苦しんだ様子もなくて、それだけは父にとって
良かったな、と思いました。
病院にいる間、点滴で管がつながっているのもいや
がっていたので、余計な延命措置をされずに
眠ったまま逝けたのは、本人にとっては幸いだった
かもしれません。
膀胱ガンの手術で辛かったり、痛かったりを経験して
退院しておよそ3か月程度でしたが、自分の好きな
ように生活して、痛みも感じずに逝けて良かったの
かもしれません。
そう考えたいと思います。
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